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トムソン型(ビク型) Archive

トムソン型(ビク型)ができるまで【設計編】

やっと春めいてきましたね!気温は真冬の日でも体感温度はそれほど寒くないように感じます。少しずつですが、確実に春が近づいているようです。

さて弊社では、ご希望のお客様に工場見学(主にトムソン型(ビク型)の製作現場)をご案内させていただいてます。
ベニヤのレーザーカットや刃曲げの工程を説明すると、興味津々でご覧になられる方が多いですね。皆様モノ作りを生業にしてらっしゃるだけあって、面白いという感想をいただきます。かくいう私も入社当初は現場を見るだけでワクワクしていました。

簡易型なんて言われるトムソン型(ビク型)。最短で即日発送もさせていただいていますが、実は1つの抜型が出来上がるまでの工程は少なくありません。

  1. 【設計】図面をデータ化、または支給データ(dxf、ai等)をCAD/CAMで編集→NCデータ出力
  2. 【レーザカット加工】出力されたNCデータをもとに、「レーザー加工機」でベニヤをカット
  3. 【刃曲げ】NCデータをもとに、「刃曲げ機」で刃を曲げ加工
  4. 【調整】職人の手で曲げ加工した刃を調整→埋め込み
  5. 【完成】測定や溶接加工など

そこで、トムソン型(ビク型)が出来るまでの工程を紹介したいと思います。
まずは1.【設計】です。

お客様より支給された図面をCAD/CAMでデータ化、または支給していただいたデータをCAD/CAMで編集し、工作機械を動かすためのNCデータを出力します。ベニヤをカットする「レーザー加工機」と定規のような刃を曲げる「刃曲げ機」のどちらもNCデータが必要です。

データ編集の順番は、

  1. CAD /CAM でデータ編集
  2. 加工機を動かすNCデータを出力

ここまでが設計の仕事で、パソコンと多種のソフトを駆使(?)して日夜業務しています。以下よりもう少し詳しく説明させていただきます。

1.CAD/CAMでデータ編集

cad_cam-1.png

図面または、支給していただいたデータをもとにCAD/CAMで編集いたします。データはdxfファイルやeps(ai)ファイルはもちろん、pdfファイルやxlsファイルでも寸法図さえあれば編集いたします。図面もデータも無くて、現物しかない...。という場合でも、データ取りいたします。

CAD/CAMに入力したり取り込んだ支給データに、レーザーカット幅(0.7mm)の補正や、細かすぎるパスデータの簡略化や、刃が埋まる溝の途中にブリッジという切れない部分を追加など、"抜型を製作するために最適なデータ"に編集します。簡単そうに見えますが、実はレーザー加工機の特性と形状に合わせた細かい補正などノウハウを注ぎこんでいるんですよ!キリッ!

2.加工機を動かすNCデータを出力

cad_cam-2.png

CADでの編集を終えたら、今度はCAMからNCデータを出力します。CADとは、Computer-Aided-Design/コンピュータ支援設計、CAMとは、Computer-Aided Manufactureing/コンピュータ支援製造の略で、図面編集などの設計部分をCADで、NCデータへの変換部分をCAMが担っています。NCデータとは工作機械を動かすためのプログラムで、主に座標値などが書かれています。そのプログラムには、「x=○○・y=○○からx=□□・y=□□まで毎分1000mm進むスピードで動きなさい」という命令が上の画像のように書かれています。CADで書いた図面と同じ形にレーザー加工機が動くように、CAMが自動で出力してくれます。これも簡単そうに見えて...1クリックで自動で出力されるので実際に簡単なのですが、これもレーザー加工機の特性に合わせてCAMソフト本体の修正と調整を、時々ソフトメーカーに依頼しているんですよ!キリッ!

ざっと説明いたしましたがいかがでしたか?ご不明な点などありましたら担当までお問い合わせください。

次回は2.【レーザカット加工】編で肝心かなめのレーザーカットについて紹介したいと思います。

大型の抜型製作もできます

寒波に襲われていたある週末、奥武蔵の山に行ってきました。
朝は暗いうちから出かけたのですが、地元でも雪が薄く積もっていましたよ。

空気も澄んでいたおかげで、頂上からの展望は絶景icon:face_smile
遠くには建設中の東京スカイツリーが見えました。標高はわずか900m程の低山で、直線距離にして70kmもあるのですが、あの独特の形も判別できました。

okumusashi-1.jpg

途中、5cmはありそうな分厚い霜柱を発見。踏んでも崩れないほどカチカチに凍っていました。

okumusashi-2.jpg

風も強く、気温は一日中氷点下でしたが、日なたにでると暖かくてホッとしました。冬はあまりオススメではありませんが、冬にしか見えない景色を見に行くのも良いですね!


さてさて、弊社では山のように巨大な型は作れませんが、大きめの型製作には自信があります。
今までたくさん作ってきた、自動車の座席用抜型やエンジンルームの遮音断熱材用抜型は、色々な形のパーツをひとつの抜型に組み込むため、どうしても型サイズが大きくなります。特にサイズの大きい型は、耐久性、刃の抜け、メンテナンス性(刃交換)など、小さいサイズの型では問題にならないようなことも問題に...

ベースに使われているベニヤのサイズも規格があって、最も大きいもので1800mmx1500mm。
2m超サイズの抜型も珍しくないのですが、そんな時はベニヤを繋げて製作します。

サイズに比例して、プレスする圧力も大きくしないと抜け切れませんが、そこで問題になるのが刃の抜け。材料などに食いついてベースから刃が抜けてしまうこともあるそうです。

そんな時はボルトで補強します。

biku-big-1.jpg

刃の外側やベースの外枠は鉄の角棒でガッチリ補強します。

biku-big-2.jpg

弊社の工場長は、元大工。
木工はお手の物で、大工ならではの技術とアイデアがたくさん使われています。

kouzyoucyou-1.jpg

最近では様々な業種のお客様からのご依頼、お問い合わせも増えています。特に、大きなパネルに使われる材料抜きに多面付で...というご依頼が急増中です。

「材料の歩留まりが悪くて...」とか「型の耐久性をあげたい...」といった問題解決にもお役に立てます。ぜひ一度お問い合わせください!

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