フレキシブルプリント基盤の抜き加工
少し前のスタッフブログ、”ピナクルダイってなんだろう”で紹介した抜き刃型のピナクルダイは寸法精度が抜群です。その寸法精度は±0.02以内、かつ、刃先がシャープに切れ味良く作ってありますので、フレキシブルプリント基盤の加工などにも使われる事例が数多くあります。
薄くて、曲げても性能が維持されるので、皆さんがお持ちのスマートフォンやカメラ、電卓をはじめ、あらゆる電子機器に使用されているものなのですが、限られたスペースにたくさんの部品が使われるため、寸法も小さく、高い精度が求められています。
プリント基板自体のベース材は、ポリイミドやポリエステルなどといった薄いフィルムのような材料ですが、その抜き加工にピナクルダイなどの刃型を使うと切断面もきれいで高精度な製品作りにお役立ていただけます。
メリット・デメリットは?
弊社ではプレス加工機を社内設備しておりますので、抜き型のご注文と同時にフレキをお送りいただければ、抜型完成後にプレス抜き加工して納入いたしますので、短納期対応、輸送コスト削減、工程管理の簡略化などの多くのメリットがあります。
デメリットとしては、ピナクルダイは刃物のため使用していくうちに摩耗します。
研ぎたての包丁はよく切れるが使っていくうちに切れなくなります、ピナクルダイも同じように、加工数が増えるに比例して切れ味が悪くなります。切れが悪くなったときには、包丁のように研ぎ直し(研磨)が出来ないため再製作になります。
ただし、材料にもよりますが数百~数千の生産数でしたらひとつの抜型で対応可能ですので、金型を作るより生産コストを抑えることができます。
完成したピナクルダイを、
トムソン型(ビク型)で使っているプレス機で加工できるようにベースを作り、
エアプレス機にセットして、
ガイドピンで位置合わせして、精度良く抜き加工していきます。
数十枚の加工はあっという間です。
短納期対応・納品スケジュールは?
短納期対応の場合のスケジュールの目安です。
ピナクルダイのご注文
製作されたい抜き型用の図面やデータをご支給ください。
フレキシブルプリント基盤のご発送
翌日の水曜日に弊社に到着するようにご手配下さい。
ピナクルダイ完成→プレス抜き加工
完成したピナクルダイを使用し、弊社社内にてプレス抜き加工いたします。
製品納入
前日中に宅配便で発送した荷物は、離島を除き翌日に到着いたします。
都内近隣でしたら配達も可能です。
最短で3日後には抜き加工した製品を納入できますので、短納期にお困りの場合にも対応いたします。
他にも、抜き加工時の困りごとや、抜き刃型での加工可否などのご不明点はもちろん、加工に関するご不安などございましたら、ぜひぜひご相談下さい。
今回の製作事例を紹介するにあたり、A&Dプリントエンジニアリング様にご協力を頂きました。
プリント配線基板の設計・製造・実装までトータルサポートされていらっしゃいます。詳しくはホームページをご覧ください。
編集後記
毎週楽しみに観ていたドラマが最終回でした。
ハッピーエンドすぎて、年甲斐もなくうるうるしてしまいました。要所要所で流れる主題歌もとっても良かったです。ただ、絶対にサブスク配信されないであろうグループなので、おそらく、、いや、、たぶん、、いや、ぜっったいにCD買います!週末はCDショップへGO!!
最後に、A&Dプリントエンジニアリング株式会社様、ご協力ありがとうございました。
投稿者プロフィール
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千住抜型製作所のWeb担・中の人です。
他にも抜型の設計、トムソン型製造、3DCAD/CAMオペレーター、営業などなど、様々な業務を兼任しています!どんな些細ことも、いつでもご相談ください!
[記事の著作権は執筆担当者名に帰属します]
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