トムソン型(ビク型)ってなんだろう?
トムソン型(ビク型)とは
”製品を量産するため”の抜き型です。
抜き型には製品の形や素材によって様々な種類がありますが、その中でもトムソン型(ビク型)は、抜き刃型とも言って、刃物を用いて製造されています。
刃物というと、包丁やハサミ、カッターを想像されると思いますが、分かりやすく言うとクッキーの抜き型。目的も方法もクッキー型と似ていて、同じ形を、早く、たくさん作るための道具です。
クッキーの抜き型

トムソン型(ビク型)

トムソン型(ビク型)では、より鋭く切れる専用の刃物を用いて、紙、ダンボール、フィルム、ゴム、樹脂、布、皮革などを、複雑な形状に精度良く、大量に生産するために使用される工業製品です。
スナックやチョコの箱、化粧水や口紅、コンビニのPOPなどは、ほとんどトムソン型(ビク型)で抜き加工されていっても過言ではないほど、幅広く使われています。
どのように作られているの?
細かいところは省略して説明すると…
ベニヤ板をレーザーカットして…

定規みたいな刃物を曲げて…


ベニヤに埋め込んで…

トムソン型(ビク型)は作られています

形や大きさに制限はあるの?
多少の制限はありますが、細かい形でも、2メートル以上の大きな寸法でも、かなりの自由度で設計・製作ができます。
既製の抜き型というものはなくて、全てオーダーメイドで製作されます。
製図された図面やイラストレーターやCADのデータ、手書きのマンガ図、自作した実際の製品からでも、量産用の抜き型を作ることが出来ます。
値段が高いんじゃないの?
オーダーメイドというと高価に感じられると思いますが、簡単な形状だと数千円から製作可能です。
まとめると…
- クッキーの抜き型のように、同じ形を、早く、たくさん作るための道具
- 紙、フィルム、皮革などいろいろな材料を抜くことができる
- 細かい形も大きなものも作ることができる
- オーダーメイドだけど、安価
工業製品としては、数万~数十万個単位の量産に使われますが、10個程度の生産にも使用されます。
手作業で1個つくるのに30分かかるものが、トムソン型(ビク型)でプレス加工すると一瞬で作れますし、複雑な形状で手作業できない場合にも活用できます。山折り谷折りのスジをつけたり、台紙だけ残してシールのみを抜くといった加工も、トムソン型(ビク型)なら作れちゃいます。
コロナ禍で、おうち時間も増えていますね。
お家で出来る趣味から副業に発展している話もチラホラ聞こえます。
BASEやminne、Creemaなど、個人でネット通販できるサービスも増えて、敷居が低くなっているのも理由の一つですね。
いろいろな方法でお手伝いが出来ますので、アイデアがございましたらお聞かせ下さい!
投稿者プロフィール

- Web Master
-
株式会社 千住抜型製作所のWeb担・中の人。a.k.a.マラソン☆おじさんです。
年に4~5本、マラソンを走ります。
Marathon/3:10:33、half/1:29:47、5000M/20:15
コロナ禍で大会がありません。
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