【トムソン型】トムソン刃5つの刃先形状【ビク型】
トムソン型(ビク型)は、トムソン型(ビク型)ってなんだろう?という記事で紹介したように、いろいろな製品を量産するための抜き型ですが、ほとんどの場合が帯状の刃物を曲げ加工して製作しています。製品の形状によって様々な形にワンオフ製作されますが、その元となる帯状の刃物は、刃物メーカーが生産している工業製品になります。弊社では主に国内メーカー2社の高品質な刃材を使用しています。
トムソン型(ビク型)の刃物の基本サイズは、厚さ0.7mm・高さ23.6mmで、刃を埋め込むベース板に18mmを使い、刃の有効長は5.6mmになります。他にも厚さ1.0mmの刃物や、高さ30mmや100mmといった高刃、鏡面仕上げやコーティングされている刃物、刃先の研磨方法の違いや、焼入れ硬度の違いなど、抜く製品に対して本当に多くの種類の刃物を使用し、プレス抜き加工が上手くいくようなお手伝いをしています。
刃先形状のあれこれ
一般家庭では少ないと思いますが、プロの料理人が切る食材によって包丁を使い分けるように、トムソン型(ビク型)でもプレス抜き加工する材料によって刃物を使い分けて抜き型製造をしています。
刃物メーカーによって若干の違いはありますが、よく使われている刃先の形状は5種類あります。
両刃40°
両刃で刃角は42°~43°ですが、40°と統一して呼んでいます。
最もスタンダードな刃物で、特にプレス抜き加工が難しい材料でない限り、両刃40°でトムソン型(ビク型)製作いたします。
両刃30°
両刃で刃角は30°の刃物です。
鋭角で切れ味がシャープですので、柔らかい特殊フィルムなどに最適な刃物です。
二段刃
刃先が鈍角で耐久性を重視した刃物になります。厚みのある材料などに適している刃物です。
片刃
厚みのある材料の外形をストレートにカットできるため、ゴムやパッキン、ガスケットなどに適している刃物です。
片二段刃
刃先を鈍角にして、耐久性を重視した刃物です。片刃同様厚みのある材料の外形をストレートにカットできるため、硬質のゴムやパッキン、ガスケットなどに適している刃物です。
紹介した5種類の刃先形状と併せて糊付きを防ぐコーティングや鏡面加工されている刃物があり、使い分けの選択肢はかなりの数に登ります。
切断面にバリがでる、上手く抜けなくて寸法が外れてしまうなど抜き加工の問題がございましたら、長年の抜き型製造とプレス抜き加工で積み重ねた経験がございますので、ぜひ一度お問い合わせ下さい!きっとお手伝いできると思います!
[問題]
トップ画像3種類の刃物は今回の記事で紹介した刃物ですが、どれがどの刃物かわかりますか?お分かりになりましたら、ぜひお知らせください!
編集後記
先日娘たっての希望で、ミスタードーナツの制限時間60分でショーケースの中のドーナツとドリンクを食べ飲み放題という、ドーナツビュフェに行ってきました。
最初は二人で4個ずつとドリンク1杯ずつでスタートしましたが、私はドーナツ6個とドリンク2杯、娘はドーナツ7個とドリンク3杯でした。
アラフィフが美味しく食べられるのは3個まで、その日の夕飯は普段の半分で十分でした(笑)
投稿者プロフィール
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千住抜型製作所のWeb担・中の人です。
他にも抜型の設計、トムソン型製造、3DCAD/CAMオペレーター、営業などなど、様々な業務を兼任しています!どんな些細ことも、いつでもご相談ください!
[記事の著作権は執筆担当者名に帰属します]
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創業昭和33年の実績
当社は1974年に日本で初めてレーザー光線を産業用に取り入れ、抜型業界の発展に尽力してきました。
数十万におよぶ抜型の製作実績で培われた技術で、抜き加工の様々な課題に対応しています。
抜きのワンストップサービス
抜型製造から抜き加工まで、社内設備で対応いたします。
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